DSMⅢのパーソナリティ障害部門の原案作成者、セオドア・ミロンのとらえ方を紹介します。ミロンは自著ではパーソナリティ・スタイルという言葉を使っており、その分類が心理的に健康な人たちの性格分類にも使えるとしています。パーソナリティ「障害」と言えるのは、その傾向が極端すぎて自分も周囲も困っている事態が長年にわたっている場合にのみ限定されます。以下の性格カテゴリーの特徴の一つ二つが当てはまったからといって、「自分は××パーソナリティだ」と即断されるには及ばない場合が殆どでしょう。
 また、ノーマルな性格のかたほど、以下の中の複数の性格タイプが当てはまります。ミロンは、病的性格とは、特定の思考・行動パターンに硬直してしまって、殆どの社会場面でそのパターンに陥ってしまう人だとしています。健康な性格者ほど、社会場面によって態度を切り替えます。そのような柔軟性があるため、必ず複数の性格タイプに当てはまるようになります。それでも、御自分がどのタイプとどのタイプのブレンドであるのかを知っておくと自己理解に役立つと思います。

自己愛性人格障害

自己愛性人格障害 | 高すぎる自己評価・共感性の乏しさ・特別扱いを求める

 概論です。フロイトから始まり、現代のDSM-5による診断基準まで、この概念の流れを簡単に解説しました。

自己愛性人格障害 | 自己愛性パーソナリティの見分け方

 どうすれば見分けがつくのかを、日常的で些細なことまで含めて列挙しました。中には意外なチェックポイントもあるでしょう。

自己愛性人格障害 | 高すぎる自己評価と上昇志向

 ナルシストの最大の特徴は実態よりも自己評価が高すぎることです。社会でのステイタスやブランドを志向することから様々なこのタイプの特徴が生じます。

自己愛性人格障害 | 自己演出と誘惑性

 ナルシストは常に「自分が感心される」ことを求めている人達です。そのために積極的に自分の魅力にライトアップしようとするのですが、独特の行動傾向が生じます。

自己愛性人格障害 | 失敗を合理化

 ナルシストが「自分の高すぎる自己評価を修正せざるを得ない失敗をしたとき」にどのような反応を見せるのかを解説しました。一言で言うと、自己評価を変えないで済む様々なテクニックを使います。

自己愛性人格障害 | 庶民ルール無視でちゃっかりしている

 一方で立派な理想主義的な発言もしたがるのですが、「庶民ルール」に縛られるようなタマじゃないと自分で思い込んでいるナルシストは、結構ルール無視の行動を平気でやることがあります。

自己愛性人格障害 | 特別扱いを求める

 「自分は特別な存在」と思い込んでいるナルシストは、「ヒラ」「その他大勢の一人」にとどまっていることが難しく、これが様々な問題を引き起こします。

自己愛性人格障害 | 他人には興味も共感もなし

 自分に夢中なナルシストは、他人には「自分に利益をもたらすかどうか」という点だけしか感心を持ちません。自分のことだけを夢中になって喋ります。

回避性人格障害

回避性人格障害 | シャイ・敏感で自信が無い

 回避性人格障害は、社交を嫌い孤立の道を歩むタイプとされています。ただし、同じく社交嫌い・孤立系のシゾイドパーソナリティとは異なり、「本当は親密な関係を求めているが傷つくのを恐れる余り孤独を選ぶ」という敏感な性格者です。

回避性人格障害 | 対人緊張でおどおど

 回避性人格障害は、他人の批判・嘲笑を恐れ、他人に近づこうとしても葛藤してしまうため、コミュニケーションが「口の中でもごもご言っている」というように逃げ腰になってしまいます。

回避性人格障害 | 過剰な警戒態勢

 回避性人格障害は、「他人の言動の中に自分への批判・嘲笑の徴候はないか」と常にアンテナを張り巡らしチェックしています。びくびくとあれこれ考えているため、目の前のタスクへの集中が難しくなってしまいます。

回避性人格障害 | 悩みで日常に支障

 回避性人格障害は、他人の些細な言動の意味をいつまでも引きずってしまいがちです。日常全般がスムーズにゆかなくなることもあります。

回避性人格障害 | 芸術への可能性

 回避性人格障害は、生身の対人関係を避けてファンタジーの世界で対人欲求を満足させようとします。そこから芸術的な活動へと発展することもあります。